ーーーーーーーーーーーー 軽部規夫様のご訃報に接し、 謹んで哀悼の意を表します。 軽部さんには、 私が初めて松下電器（株）／松下技研（株）に就職したときの初めての上司として、 また軽部さんがF社に転職された際にも小生を同社に誘って頂き、足掛け約22年間に亘りレーザ装置の基礎研究から商品化に至るまでの様々な仕事を大所高所に立ってご指導して頂き大変お世話になりました。軽部さんのご指導が無ければ、現在の小生は無かったと思います。 軽部さんにおかれましては、これからも天国から未だに未熟で至らない小生を見守って頂きたいと思います。 心からご冥福をお祈りいたします。 家久信明 (2021.01.25) ーーーーーーー |
軽部さんを しのぶ 時間は全く感じなし の世界をありがとう 貴殿とお会いして６０年 私の脳をクリーニング 不思議な時間を 感謝の連続 私たちの３人展に来られても １０人展に気持ちが変わる ただ顔を合わせるだけなのに 宇宙の時間内 またお会いいたしましょう。 ちょっとだけ 遅くなりますが。 ありがとうございました。 林 猛 (2021.02.01) |
| 軽部さんを偲んで 軽部さんの訃報に接し、亡くなった日は朝から雪にもなろうかという冷たい雨が降り続いていたのを思い、いいようのない悲しみを感じております。今年2021年の年賀状は息子さんが作成したもので、2020年の8月から入院生活をしているが容態は安定しているとのことでした。すぐに少しでも元気づけになればと思い手紙を書いたのですが、「軽部さん私の気持ちは届いたでしょうか。」てっきりまた会えるようになるものと思い、よもやこんなに早く亡くなるとは夢にも思っていませんでした。 入社して5年が経ち小池社長がご逝去なさった1977年に、通産大プロが始まるということもあり、ディスプレィプロジェクトからレーザープロジェクトへの配置転換によって軽部さんと一緒に仕事をさせて頂くことになりました。多くの思い出がありますが、なんといっても「多重折り返し型レーザー共振器の出力計算」を完成させたことです。移ってすぐにテーマをもらい計算を始めたのですが、肝心なときは付きっきりで議論をしてくれ、連立方程式が解けそうという山場にさしかかったときの軽部さんの集中力はすさまじいものでした。研究成果はいずれ陳腐化していくものですが、この時の経験は私の心に深く刻まれ成長の大きな糧となりました。 長い年月が経ち、私が現役を退いてから軽部さんの事業を手伝う機会があり再会したのですが、暫くして以前と違う様子の奥様に目をやりながら、奥様が認知症を患っていることをさりげなく話されていました。奥様に対する自然で行き届いた姿には、自分でこのように出来るだろうかと思うと、心打たれるものがあり尊敬の念が深まるばかりでした。2019年に奥様の訃報の知らせを受けたとき、奥様が幸せな人生を終えたことを確信しました。 人間として大切なことをいっぱい教えていただき、感謝に堪えません。 心からのご冥福をお祈りいたします。 2021年1月26日 河内義和 |
宮田さん 昨日、貴兄から軽部さんの訃報を伺って以来、未だに頭の中をぐるぐる回っていま す。その中に栄光の36年組がまた一人遠くに行ってしまったという寂寞感というか、 空虚感といったものです。自分もそう遠くないと思いつつも自分より若くいい人が先 に行くなんて・・・というものでしょう。昨日はショックであまり何も考えられな かったですが、折に触れ色々なお付き合いがあったと思い出されます。軽部さん達36 年卒の面々は東京研究所定期採用の1期生で10名以上いらっしゃいましたね。小生が 東研の活動に参加させて頂いたときには彼等は各研究室の立ち上げの中心メンバーと してご活躍されていました。 当時の極低温部門を含め基礎研究室から電子装置、 電子回路とあらゆる研究室に１〜２ 名づつ配属されていましたが、 これは受け入れ側の強い要望もあったと思いますが、 彼等が如何に優秀な人材であったかを示すものと思います。小生は幸いにも卒業年度 から言えば1年先輩であったのですが、とても上からの目線で見られる存在ではあり ませんでした。しかしどなたとも親しくさせて頂いたという思いが残っています。お 一人お一人が研究専門分野ごとにとても優秀な方々であったのみならず、全ての方が 強烈な個性の持ち主で、軽部さんも素晴らしいキャラクターをお持ちで楽しい人でし たね。 仕事は別にして、貴兄は覚えていらっしゃるかどうか、或いはその時グループにい らっしゃったかどうか分りませんが、一緒に草野球を楽しんでいた時、軽部さんの発 案と号令で「一度、後楽園球場で試合だか、練習をやりたい。ついてはユニフォーム を揃えたい。意義はないか。」ということでチーム全体のユニフォーム（胸に松下電 器と名前の入った上着、アンダーシャツにズボン、帽子、ストッキング、スパイク靴 と一式）調達してくれました。後楽園は楽しみにしていたのですが、これは実現せず ユニフォームは箱に収まったままで、昨年家を整理したときに古道具屋が喜んで持っ て行きました。このユニフォームを見る度に軽部さんを思い出したものです。 私がお世話になった研究室にも素晴らしい36年組が二人居られて何れも強烈なキャ ラの持ち主でいつも刺激を受けていました。その一人も不帰に人になってしまってい てこの度の軽部さんのご不幸にしみじみと寂しさを感じます。 やはり36年組の優秀な研究者の一人が夭折され、そのお別れ会で、故小池先生が「良 い奴ほど先に行っちゃうんだよな」とぼそっと呟かれたとき、そばにいた某室長さん が「それは皆の前で言わないで下さいよ」を言われましたが、でも本当ですね。 軽部さん、貴兄とは分野も違い、短い付合いだったかも知れない。でも思い出は尽き ません。 ご冥福をお祈りします。 西田準 (2021.01.26) |
生涯を通じてレーザーの物性からデバイス開発、装置開発、製品開発、 会社運営とダイナミックに人生を送られた姿に感嘆し、尊敬しています。 もっともっと長生きしてほしい人を失いました。 ご冥福をお祈りいたします。 内藤 宏之 (2021.01.25) |
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 軽部さんは、大学工学部の二年先輩で、東研入所当時はレーザー研究について実験室など詳しく案内をしていただきました。しかし何といっても昼休み、ノックで高々と上った球をキャッチする時の汚れた白衣姿とダイナミックな身体の動きが印象的でした。タンクの様な体つきながら運動神経がすぐれていたのだと思います。 私は東研が技研に変わる寸前に生田を去りましたが、その後もレーザー技術の応用分野で活躍されていた軽部さんを外から敬意を持って眺めていました。晩年も常に奥さまを伴って歩く軽部さんの姿が目に焼き付いています。 最近の数年間は、学士會会報の短歌会詠草に軽部さんの和歌が載っていて楽しみでした。「短歌会だより」にも代表としていつも感想などの小文が寄せられ、味のある講評に感心していました。ところが学士會会報の最新版に、軽部さんの名前や歌が全く見当たらず、さてどうしたのだろうかと不思議に思っていたところです。本当に残念です。ご冥福を心よりお祈りいたします。 田中 一宜 (2021.01.25) |
１月23日朝、森田 泰之さんから今朝病院で「軽部 規夫 さん」が亡くなったというお知らせを頂き吃驚しました。 今年の年賀状に息子さんから、父は昨年８月より入院生活をしており現在容態は安定しており 本人も回復を目指して日々努力しておりますというお知らせを頂いておりましたのに 突然の訃報に残念でなりません。 ご葬儀は告別式のみ２月１日（月）12:00〜町田市小川の東武セレモニーの 小ホールにてご家族の方々を中心に執り行われる予定だそうです。 特に我々老人にとって外出を控えねばならないコロナ禍の時勢を考慮して 当ＨＰに「軽部 規夫さん」追悼コーナーを設けました。 皆さまから「弔文」をいただき御一緒にご冥福をお祈り出来ればと思っております。 ご賛同をいただけますよう宜しくお願い致します。 軽部さんでまず思い出すのは、東研の低温棟と車庫の間のコンクリート広場で 「薄汚れた」白衣姿でノックの白球を華麗にさばいておられた姿が思い出されます。 卓球も同じ姿で白衣のすそをひらめかせて、深さんと真剣に打ち合っていましたね。 松下に炭酸ガスレーザの種をまき、ファナックに移られ大きな事業に育て上げ 常務取締役にまで登り、退職後はご自分で起業され大活躍の人生でしたね。 天国で大好きな「カラオケ」を思う存分お楽しみ下さい。 合掌 (2021.01.25 dora記) |
追悼 軽部規夫 様 今年の年賀状から 今年の軽部さんからの年賀状は、ご家族の方が代筆されたものでした。 「父規夫ですが 昨年8月より入院生活をおくっております ・・・・さいわい現在容体は安定しており 本人も回復を目指して 日々努力しています・・・・」 とありました。入院生活をしておられるとは存じませんでした。 頑張ってくれ！と全快を祈念しておりました。 23日、森田泰之さんから電話を頂いた： 「軽部さんが今朝3時に亡くなられました」と。 軽部さんも私も今年で84歳になる予定であった。 日本人男子の平均寿命を、立派に超えた年齢であってみれば、 「軽部さん、人生よく頑張られた」と神が迎えに来られたのだと思う。 軽部さんとＣＯ2レーザー 軽部さんも私も1961年に松下電器に入社し、新設の東京研究所に配属された。 爾来、60年、軽部さんはず〜とレーザーを専門にしてこられた。 そして、軽部さんが始められたCO2レーザーのお陰で、今日の私と私の仲間がありま す。 そのことに、衷心から、感謝申し上げます。 軽部さんの感性 「石（いは）ばしる垂水（たるみ）の上のさ蕨（わらび）の萌（も）え 出づる春になりにけるかも」 志貴皇子 が万葉集では一番好きだ、とある日言われた。 まだ20歳代のヤンチャ盛りのころだった。 白衣を真っ黒にして、野球に打ち興じている頃だった。 春の名歌として、多くの日本人に愛されてきた歌であるが、改めて軽部さんに言われ てみると、そのとうりだなと思った。 この歌は、その後、朝日新聞朝刊で、大岡 信さんが連載された「折々のうた」 の一番最初の「うた」として掲載された。それが印象深い。 ゆふつづ 2015年12月、軽部さんはご自分の歌集を出版された。 それが、「ゆふつづ」。 私はこの本を2冊保持している。 1冊は軽部さんからご恵送いただいたもの。 もう一冊は、私の大学の本郷の同級生（つまりは物理学専攻者）で、 当時すでにして女流歌人だった時枝裕子さんから、 学士会館の歌詠み会で軽部さんとご一緒していて、入手したから、 と頂いた。 この追悼文を書くに際して、再読した。 その中の一首： 「散り際に葉はいろづきて錦なす人のいのちもかくもあれかし」（p41） とてもいい歌だと思う。 最晩年の錦とは何だろう？ 晩年の軽部さんは、認知症の奥様を、誠心誠意、看病なされた。 その都度詠まれた多くの短歌で、私たちは知っています。 それは安寧な日々とは、言えないものだったと思う。 しかし同時に、とても満たされた思いの日々だったのではないだろうか。 上手には言えないが、それが「錦」なのだと思う。 「私の人生は全力投球してきた人生だった」という思いが、平凡だが、 「錦」なのではあるまいか。 あたえられた一日を全力で 軽部さんは、奥様が先に亡くなっておられる。 （それは私と同じである） だから、自分は長生きしたいなどとは決して思わなかったはずです。 ただ、与えられた一日を全力で生きようと。 謝辞 お読みいただいた皆様に感謝申し上げます。 宮田さん、このような機会を頂いてありがとうございます。 お元気に、ご活躍くださいますように。 今年は「三人展」を挙行されるとのことで、 皆さんにお会いするのが楽しみです。 佐野 令而 (2021.01.26) |
軽部さんを偲ぶ。 軽部さんの訃報を知り、驚きと寂しさを禁じえません。現在、８６歳の私よりも 早く逝かれたことを、心から残念に思い、ご冥福を祈るしかないことは残念の きわみです。 軽部さんは、私が、これまで共に研究に励んできた東大物性研、東研を含めた 研究者のなかで、とてもかなわないと思っていた最優秀な研究者の一人でした。 東研に入りたてのころ、有志で、当時、物性物理の標準的テキストであった Kittel のIntroduction to Solid State Physics の輪講を始めたことがあります。 演習問題も徹底的に解こうということになり、いつも一番乗りで解答を出して くるのが軽部さんだったことを思い出します。 その軽部さんは、当時の研究所全体の業務を、車による移動ということで支えて 下さっていた運転手の深澤さん（通称、ふかさん）を人生の師と仰いでおられ、 私の記憶違いでなければ、成城の画材屋のお嬢さんとご結婚されるに当たって、 たくさんの指南を受けられたと伺っております。 その深澤さんと軽部さんと私で、当時、軽部さんが購入されたばかりの最新鋭だった ｛いすずベレットクーペ｝で、春日井から大阪までしか通じていなかった高速道路 を使い、東研から大阪万博に行った記憶があります。そして、その後、三人そろって アマチュア無線の資格をとり、車に1.5ｍのアンテナを立て（50M帯の波長６ｍ）、 昼に夜に、走り周り、交信を楽しんだ思い出があります。深澤さんのコールサインは JH1DVN,そして軽部さんと私は連番で、JH1FJO, JH1FJP でした。その後、深沢さんが、 ご病気で入院され、遂に鬼籍に入られましたが、その間、御坂峠を爆走して、 入院先の甲府市内まで飛ばす日々が続きました。その帰りに、山梨名物の「ほうとう」 を食しながら、たがいに語り合った日々も忘れえぬはるかな思い出です。 おそらく、今ころは、深沢さんと再会され、談笑しておられるのではないかと 思います。心からのご冥福をお祈りいたします。 2021年1月25日 佐治 晴夫 |
宮田威男様 貴兄のメールで悲しいお知らせを伺い、驚くと言うよりは衝撃を受けております。あ んなにお元気だった軽部さんが不帰の人になられたという事は俄には信じられません でした。もっとも私が1990年に松下技研を離れてからは、殆どお目に掛かっていませ んので、最近の状況は存じ上げませんでしたが、本当に残念に思います。また1つ淋 しくなりました。 軽部さんは松下電器東京研究所で自分の所属部所以外で最初に話した人で、私が1963 年の8月末に初めて出社、朝会で紹介され挨拶させて頂いた後、声を掛けて頂いたの が軽部さんで、その時は勿論お名前も存じ上げませんでしたが、白衣姿だったので後 で確認できました。その時の情熱的な話しっぷりに感銘を受けたのは覚えておりま す。 その後、折に触れお世話になりましたが、野球も一緒に楽しんだ思い出があります。 あの体躯で動作の素早いことに何度も驚かされました。仕事は勿論、スポーツでも自 動車でも何をしても情熱的に取り組まれたというのが私の受けた印象です。 さらに軽部さんが強い信仰を持っておられたことにも尊敬しております。 心からご冥福をお祈りし、またご家族の方々にはお悔やみ申し上げたく存じます。 宮田さん、まだまだ辛抱の時間のようですね。お互いに頑張りましょう。くれぐれも ご用心の上、気温の変動にもお気をつけ下さい。圭子様にも宜しくお伝え下さい。 西田 準 (2021.01.25) |
訃報に接して 私の松下東研、技研時代を通じて最も尊敬する軽部さんの訃報、大変残念な思いです。 レーザーの研究時代から産業に至るまで全てを体現された軽部さんは最も尊敬する方でした。日本の産業史にも大きな足跡を残されたと思います。 私は分野が違いましたが、技研仲間としていつも暖かくお付き合いいただきました。 仕事を離れても野球、カラオケ、ゴルフとひとたび始められるとその熱中ぶりはすごいなと圧倒されていました。 心より感謝申し上げるとともにご冥福をお祈り申し上げます。 2021年1月26日 町田育彦 |
軽部規夫様の突然の訃報にただ驚いております。 軽部様が松下技研で開拓された、ハイパワーレーザの 分野で私も仕事をさせて頂きました。 私がこの分野に入った時には、既に軽部様はFANUCに 居られましたが、ご指導を受けられた後輩の皆さまと この分野で研究をさせて頂いたことが私の中では 最も充実した会社生活となりました。 また、私が松下を卒業してから大和にあった軽部様の 創設したレーザ開発会社「レミ」にも短期間でしたが 参加させて頂きました。また、そこではカラオケの ご指導も頂いたことが楽しく思い出されます。 今まで大変に世話になったことを深く感謝申し上げ、 こころからのご冥福をお祈り申し上げます。 古谷伸昭 (2021.01.25) |